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レビュー:グラインダー・ザ・オペラ、アバブ・ザ・スタッグ ✭✭✭✭✭
掲載日
2019年1月21日
作成者
ジェニファークリスティー
ジェニファー・クリスティが、ロンドン・ヴォクスホールのAbove The Stag Theatreで上演中の『Grindr the Opera』再演シーズンをレビューします。
Grindr: The Opera
Above the Stag
2019年1月18日
チケット予約 Above the Stagのガラ・ナイトとあって客席は満員。初演の成功を受けて、この痛快な新作ミュージカルの評判が広がり、Grindr: The Operaが“ホーム”に戻って待望の再演です。
観客の多くは、前回の体験をもう一度味わいたいというリピーター。そして場内に「今夜は、タイトルロール“Grindr”を演じるクリスチャン・ランの圧巻のパフォーマンスが観られないらしい」という知らせが回ります。開演直前の大急ぎの準備の末、急きょアンダースタディがこの役を初めて務めることに……ランは体調不良。なんという大惨事!
しかし結果は“大惨事”どころか、むしろ快挙。トム・ブラックモアが台本を手に舞台に立ち、力強い歌声と確かな存在感で、自分ならではの“Grindr”像を見事に届けてくれました。ブラボー、トム・ブラックモア!
もちろん、アンサンブル・キャストと献身的なスタッフ陣の心強い支えがあってこそ。多少の音響トラブルはあったものの、事情を知らなければ何かが起きていたとはまず気づかないでしょう。
一見すると、セックスやゲイ男性をめぐる物語に映ります。もちろんそれが中心テーマではあるのですが、本作が語るのはそれだけではなく、関係性や個人のアイデンティティといった問題について、より多くのことを投げかけてきます。さらにこの物語は決して“ゲイ男性だけのもの”でもありません。程度の差こそあれ、誰もがどこかで共鳴できるはず。筆致はウィットに富み、楽しく、そして生々しさもある。台本・音楽・歌詞を手がけたエリック・ランサムは今回の上演に新曲を追加し、ジャックという人物像にいっそう厚みを与えています。
Grindr: The Operaは、あらゆる面で心から楽しめる作品です。アダルトなテーマと内容をしっかり支える優れた脚本、個性豊かで刺激的な音楽、洗練されたプロダクション、そして非の打ちどころのないパフォーマンス。
2019年2月16日まで
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