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レビュー: インフィニタ、プレザンス劇場、エディンバラ・フリンジ ✭✭✭✭
掲載日
作成者
ポールデイヴィス
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ポール・T・デイヴィスが、エディンバラ・フリンジのプレザンス・シアターで上演中の、ファミル・フロエッツによる『Infinita』をレビュー。
写真:Sike Meyer Infinita プレザンス・シアター(エディンバラ・フリンジ)
2018年8月18日
★★★★☆
ドイツのマスク・シアター・カンパニー、ファミル・フロエッツがエディンバラ・フリンジに持ち込むのはこれで3作目。言葉を一切使わず、それでもすべてが伝わってくる――遊び心がありながら壮大さも備えた語り口で、彼らはすっかりフリンジの人気者になった。『Infinita』は、人生の始まりと終わりをめぐるヴィジュアル・コメディで、保育室と高齢者施設のあいだにある意外な共通点を浮かび上がらせる。身体表現は圧巻で、マスクに表情があると断言したくなるほどだ。赤ん坊がつかまり立ちを覚え、やがて歩き出す場面。子どもたちが大きな家具によじ登ったり、巨大なフットボールで遊んだりする場面は、観ていて思わず頬が緩む、純粋な喜びに満ちている。そうした力関係が介護施設でも再現されるのが、可笑しくも鋭い。いじめ、入居者たちの要求の強さ、トイレの世話――そうした諸々が、軽やかなユーモアの感覚を生み出している。だが同時に本作は、喪失と死の接近にも向き合い、その切なさがじつに美しい。映像投影が、ピアニストとチェリストの生涯にわたる愛の物語を補うのだが、この要素はやや掘り下げ不足にも感じられる。進むにつれて、強い物語の軸というよりは、楽しい場面の連なりとしての印象が増していく。それでも、マスク表現としては最高峰の仕事であり、最後のカーテンコールの愛らしさが、この作品を“家族で観たい一本”として決定づける。見逃す手はない。
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