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レビュー: ディック・ウィッティントン, リリック・ハマースミス ✭✭✭✭

掲載日

2018年11月26日

作成者

ジェニファークリスティー

ジェニファー・クリスティが、リリック・ハマースミスの今年のパントマイム『ディック・ウィッティントン』をレビュー。

『ディック・ウィッティントン』でボウ・ベルズを演じるジョディ・ジェイコブス。写真:トリストラム・ケントン ディック・ウィッティントン

リリック・ハマースミス

2018年11月24日

★4つ

今すぐ予約 パントマイム(パント)10周年を祝うリリック・ハマースミスの2018年の演目は、『ディック・ウィッティントン』。脚本・演出はジュード・クリスチャン、共同脚本にカリアド・ロイドを迎え、テンポの良い一言ジョークや二重の含み、色彩、光、動きに満ちた舞台です。ひと言でいえば、ハマースミスの皆さんはもちろん、訪れる観客の心まで温めてくれる王道のパントマイム。

『ディック・ウィッティントン』でデイムを演じるカール・マラニー。写真:トリストラム・ケントン

キャストの強みは、経験豊富な3人の存在です。デイム役のカール・マラニー(サラ・フィッツワレン)、快活でチャーミングな善玉ボウ・ベルズ役のジョディ・ジェイコブス、そして悪役のクイーン・ラットを演じるサラ=ルイーズ・ヤング。

ルーク・ラッチマン(ディック・ウィッティントン)と『ディック・ウィッティントン』カンパニー。写真:トリストラム・ケントン

マラニーは歌い、闊歩し、堂々たる存在感。客席に絶えず語りかけ、パントマイムならではの客席参加の醍醐味の多くを担います。衣装替えも見どころで、次々と“前の衣装を超える豪華さ”で競い合うかのよう。

サラ・ルイーズ・ヤング(クイーン・ラット)と『ディック・ウィッティントン』カンパニー。写真:トリストラム・ケントン

ジーン・チャンによるデザインは、贅沢な色使いと大胆な筆致が特徴で、ときにその強烈さに目がチカチカするほど。とはいえジャンルには申し分なく合っており、視覚効果が実に気持ちよく決まる瞬間もあります。

リリック・ハマースミスでの『ディック・ウィッティントン』カンパニー。写真:トリストラム・ケントン

ボウ・ベルズはクリスマスベルの形をした金色のドレスを身にまといますが、ジェイコブスは衣装に負けることがありません。伸びやかな歌声の力強さと、キャラクターの素朴な魅力でしっかり楽しませてくれます。意外にもボウ・ベルズと宿敵クイーン・ラットの“相棒感”が生まれる場面が多いのも面白いところ。 ジェイコブスとヤングがデュエットを歌うと、ふたつの声の迫力で劇場の天井が揺れるかと思うほどで、二人の間に確かな関係性が築かれていきます。

『ディック・ウィッティントン』のリリック・ヤング・アンサンブル。写真:トリストラム・ケントン

クイーン・ラット役のヤングは突出した存在感。観客に「嫌いになってね」とけしかける、ゴージャスなネズミを見事に体現します。間合いの巧みなコミカルな造形で、非常に完成度の高いパフォーマンスです。

若きディック(ルーク・ラッチマン)は初々しく、少し頼りない雰囲気がぴったり。相棒の猫は若いながらも世渡り上手で、ケジア・ジョセフが見事なストリートダンスを披露します。ディックの恋のお相手アリスは新人のホリー・エドウィンが演じます。

『ディック・ウィッティントン』でボウ・ベルズを演じるジョディ・ジェイコブス。写真:トリストラム・ケントン

振付のレイニー・ベアードは幅広いダンススタイルを取り入れ、ヤング・リリックのアンサンブルはカンパニー・ナンバーでも、そして『海の下の国』でのそれぞれの見せ場でも、休むことなく輝きを放ちます。若い出演者にこうした機会を提供することは、リリック・ハマースミスにとって価値ある取り組みです。

『ディック・ウィッティントン』でトム・キャットを演じるケジア・ジョセフ。写真:トリストラム・ケントン

この回は、いくつかの段取りや笑いどころが狙いどおりにハマり切らないのが惜しかったものの、エネルギーと熱量が夜全体をしっかり支えていました。

『ディック・ウィッティントン』は見た目も音も“超一流”で、若い観客の集中と参加の度合い、そして大人たちの事情通らしい大きな笑い声を物差しにするなら、この作品は勝ち組です。

『ディック・ウィッティントン』チケット(リリック・ハマースミス)

こちらから「パントマイム・ガイド2018」をチェック

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