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演劇ニュース

レビュー: クエンティン・クリスプ『ネイキッド・ホープ』、現在ストリーミング中 ✭✭✭✭

掲載日

作成者

ポールデイヴィス

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ポール・T・デイヴィスが、マーク・ファレリーがクエンティン・クリスプを演じる一人芝居『Quentin Crisp: Naked Hope』をレビュー。現在Stream.Theatreで配信中。

『Quentin Crisp: Naked Hope』。 Stream.Theatreにて8月2日まで配信。

★★★★☆

1975年の映画『The Naked Civil Servant(裸の公務員)』と、ジョン・ハートの名演によってより幅広い層に知られるようになったクエンティン・クリスプは、この国屈指の“stately homos(威厳あるホモ)”(本人の言葉!)の一人となった。そんな彼はいま、マーク・ファレリーの戯曲のなかでさらに生き続ける。ファレリー自身が演じ、まず私たちは1960年代ロンドンの不潔な部屋にいるクリスプの語りを聞く(「気をしっかり持って。4年も経てば、ホコリはこれ以上ひどくならない!」)。そして舞台は1990年代、彼がニューヨークへ移り住んだ後へ。そこで彼は“An Englishman in New York(ニューヨークの英国人)”となり、同名曲でスティングがさらに不朽の存在にしたことも想起させる。

ファレリーのクリスプは見事だ。たとえば殴られる場面での身体性は、声の表現が持つ柔軟さと力強さに呼応するように、しなやかで強烈。クリスプは女々しいほどにフェミニンなゲイ男性として公然と生き、「マイノリティのなかのマイノリティ」だった。そして彼の内面化された同性愛嫌悪は、いまの私たちにとって扱いづらい側面かもしれない。殴られ、嫌悪され、愛を見つけられないものだと彼は覚悟していた。だが後半では、生き延びた歓びがはっきりと立ち上がり、観客こそが自分への報酬だと結論づける。ありがたいことに本作は2021年6月、ウィルトンズ・ミュージック・ホールでの有観客公演を収録。ファレリーは観客とのやりとりも抜群で、反応に即して即興を交えながら応じていく。とりわけ後半、クリスプの知恵と率直さがいっそう光る。

シーブライト・プロダクションズによるこの上演は見事にまとまり、リンダ・マーロウの演出も美しい。彼女は脚本の一拍一拍を、知性と共感をもって的確に捉えている。配信演劇にはもう食傷気味……という方でも、これは観る価値が十分にある。

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