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演劇ニュース

レビュー: ファニー・ガール、ロンドンキャスト録音 ✭✭✭✭

掲載日

作成者

ダグラスメイヨ

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『ファニー・ガール』(リバイバル)シャーリダン・スミス主演

ロンドン・キャスト・レコーディング(2016年)

デッカ・レコード

★★★★

デッカはこのたび、ロンドンのサヴォイ・シアターで上演中の『ファニー・ガール』リバイバル公演のキャスト録音盤をリリースしました。伝説的コメディエンヌ、ファニー・ブライス役を務めるのはシャーリダン・スミス。1964年にブロードウェイで初演され、1966年にはロンドンでもバーブラ・ストライサンド主演で上演された作品ですが、メニエ・チョコレート・ファクトリーが手がけた今回のプロダクションが、なんと本作初の本格的リバイバル(史上初!)だというのは驚きです。

ジュール・スタイン自身、「あまりに難しいスコアで、歌いこなせるのはバーブラだけだ」と認めていたほど。けれどこのプロダクションはその印象を覆し、スミスがオリジナルの影を破ってコメディセンスを存分に発揮できる場を与えています。

ハーヴェイ・ファイアスタインによる脚本の改訂を受け、マイケル・メイヤーが鮮やかに演出した本公演。このキャスト録音は、劇場で『ファニー・ガール』を心から楽しめた、あの“魔法”の多くを見事に閉じ込めています。ストライサンドとの比較は避けられない運命でしたが、この録音を聴けばむしろ、スミスとストライサンドがまったく異なるタイプのアーティストであり、スミスがここに持ち込んだものが唯一無二で強く惹きつけることがはっきり分かります。スタジオで整えすぎた無機質な録音ではなく、シャーリダンの人柄がそのまま音に滲み、笑顔すら聴こえてくるよう。作品のコメディも存分に伝わってきます。「Sadie, Sadie」「His Love Makes Me Beautiful」、そして「I'm The Greatest Star」は圧巻。「Don't Rain On My Parade」も相変わらずの“ワオ”感です。ナット・キング・コールを思わせる艶やかで滑らかな声を持つダリウス・キャンベルは、ここではまさに正統派リーディングマン。舞台で放っていたセクシーな芯を保ったニック・アーンスタインを録音でも成立させ、スミスとのデュエット「You Are Woman, I am Man」は完璧そのもの。さらに「Temporary Arrangement」もこの録音で抜群の出来です(オリジナルではカットされ、映画版用にシャリフが録音したものの、結局そこでも再びカットされた曲で、録音に収録されるのは今回が初めて!)。キャンベルは、ミュージカル界で信頼できる主演俳優として急速に存在感を高めており、この録音がそれを後押ししています。ジョエル・モンタギューのエディ・ライアンはタップ・ブレイク付きで登場――素晴らしい! そしてアンサンブル・ナンバーもきらめきます。「Cornet Man」「If A Girl Isn't Pretty」「Henry Street」「Who Taught Her Everything She Knows」はいずれも最高。聴き進めるほどに、「なぜ制作まで50年もかかったのか」と不思議になるほどです。古いプレイビルを見返すと、ブロードウェイ初演の『ファニー・ガール』がいかに大編成のピット・オーケストラだったかが分かります。だからこそ、クリス・ウォーカー(新オーケストレーション)、アラン・ウィリアムズ(音楽監督/アレンジ)、そして『ファニー・ガール』のバンドには脱帽。スコアは生き生きとして、刺激的で、驚くほど新鮮に響き、演奏も美しい。「Don't Rain On My Parade」のような曲の導入部分の台詞が一部収録されているのも嬉しい心配りです。ジュール・スタイン(音楽)とボブ・メリル(作詞)も、きっとこの『ファニー・ガール』の録音を喜んでくれるはず。2017年のUKツアーを控えるいま、この1枚が新しい世代に『ファニー・ガール』の魔法を届けてくれることでしょう。

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サヴォイ・シアターで『ファニー・ガール』のシャーリダン・スミスを観る

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『ファニー・ガール』レビューを読む

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