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レビュー:『A Good Clean Heart』、アンダーベリー - エディンバラ・フリンジ ✭✭✭✭✭
掲載日
作成者
ポールデイヴィス
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清らかな心(A Good Clean Heart)
アンダーベリー(Underbelly)
2016年8月11日
★5つ
今すぐ予約 フリンジで注目を勝ち取るべく奮闘する本作は、採養子縁組によって引き裂かれた兄弟が、弟の18歳の誕生日をきっかけに再会する、見事に書き上げられた二言語劇。ウェールズ語と英語による上演だが、字幕の質が高く演技も確かで、物語は最後まで引き込まれ、理解もしやすい。ウェールズ育ちのヘフィン(ケヴィン)は、自分に異母兄弟がいることを知る。衝動的で怒りを抱えた彼は、ロンドン行きのバスに飛び乗り、都会で生きるジェイに会いに行く。ジェイが黒人であることも二人の意思疎通を難しくし、いわゆる“路上犯罪もの”のクリシェに転びそうになるところを、作品は思いがけず優しい方向へと舵を切る。ジェームズ・イファンとオリヴァー・ウェリントンは兄弟役にとどまらず、出会う人物たちを次々と巧みに演じ分け、とりわけ傷を負った母親像が印象的だ。アラン・ソーンダーズの美しい戯曲は二言語であるだけでなく、ストリートの言葉づかいや虚勢も鋭く掘り下げる。巧みな演出とムーヴメント、そして素晴らしいカラオケの一幕が作品を大きく飛躍させる。誠実で可笑しみもある、珠玉の“成長物語”。強くおすすめしたい。
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