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レビュー:クランパスを捕まえる方法、プレザンス劇場 ✭✭✭✭

掲載日

2018年11月23日

作成者

ジェニファークリスティー

ジェニファー・クリスティが、プレザンス・シアターで上演中のシンク・ザ・ピンクによるクリスマス作品『How To Catch A Krampus』をレビュー。

『How To Catch A Krampus』キャスト一同。写真:アリ・ライト How to Catch a Krampus プレザンス・シアター

2018年11月21日

4つ星

今すぐ予約 クランプスって何? どうやら民間伝承に登場する、半分人間・半分ヤギのような存在らしい。クランプスは“反サンタ”で、12月に子どもたちのもとを訪れ、悪い子にはお仕置きをするという。How to Catch a Krampusは、LGBT+コレクティブのシンク・ザ・ピンクによるプロダクション。ジンジャー・ジョンソンが脚本・演出・デザインを手がけ、プレザンス・シアターで観ることができる。

まず、ビジュアルがとにかく圧巻だ。舞台美術、メイク、衣装はいずれも贅沢で重層的。クランシー・フリンの照明デザインが、息をのむような美しい絵を次々に生み出す。赤のバックウォッシュをふんだんに使い、白い光で舞台上の木の枝を浮かび上がらせる演出は、抜群の効果を上げている。

 

写真:アリ・ライト

 

音楽はピアノと弦が軸で、音楽監督のサラ・ボダルバイがピアノを担当。時折キーボードが、ミュージックホール特有のホンキートンク・ピアノの音色に巧みに置き換えられる。アレンジはしばしば意外性があり、強い個性を放っている。

ジョンソンは要となるマダム役をはじめ、霊媒など、夜を通して様々な顔を見せる。どの瞬間も彼のパフォーマンスは洗練され、カリスマ性に満ち、観ていて楽しい。I Will Surviveのパロディとなる最初のソロ・ナンバーから、メディア(『メデイア』)的な瞬間、そしてそれに続く崩壊まで、ジョンソンは輝きを放ちながら、多数の要素を見事に束ねていく。

写真:アリ・ライト How to Catch a Krampusは、ミュージックホールの出し物の合間に展開する、荒唐無稽な多様性に満ちたメロドラマだ。この仕掛けは機能するものの、成立するまでに少し時間がかかる。舞台空間に出たり入ったりする赤い緞帳が境界を示してくれるはず……と思うのだが、いま自分が“どこ”にいるのかが腑に落ちるまでしばし要する。そのためバランスを欠く面もあるが、だからといって一時的に方向感覚を失うのが悪いわけではない。ミュージックホールのステージで繰り広げられる各ターンはまさに至福。アンサンブルの場面はそれぞれにクセがあり、モンティ・パイソンを思わせる風味も漂う。キャロルは伝統的な旋律をベースに、例えばGod Rest Ye Merry Gentlemenの曲に乗せたBob the Builder風の奇妙なパロディなどが飛び出す。どれも非常に巧みだが、ひょっとすると1番分長いものもある。もう一つの大当たりは“モリス・メン”のダンス。これは腹を抱えるほど可笑しく、喜びに満ちた場面だ。

写真:アリ・ライト デヴィッド・カミングスは、ロッキー・ホラー的な空気と、ジンジャー・ジョンソンが持ち込む伝統的パントマイム(パント)の要素を絶妙にミックスしたトーンを、冒頭から鮮やかに確立してみせる。ショー後半では、The Masochism Tangoを見事に解釈して披露。さらに印象的なソロとして挙げたいのが、ラヴィニア・クープによるリアーナのヒット曲I May be bad but I’m Perfectly good at it.の新たな“再構築”だ。クープはコメディとしてのセクシーさを……完璧に当ててくる。

この多彩で泡立つように弾けたショーに詰め込まれているのは、まだほんの一部にすぎない。大人向けのテーマやビジュアルに加え、ホラーや流血表現もあるため、小さな子ども向けではないかもしれない――もっとも、そもそも子どもを連れて行く必要があるだろうか?

2018年12月23日まで

『HOW TO CATCH A KRAMPUS』チケット

 

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