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レビュー:アイ・アンド・ユー、ハムステッド・シアター ✭✭✭✭
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markludmon
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マーク・ラドモンが、ハムステッド・シアターで上演中のローレン・ガンダーソン作『I and You』—メイジー・ウィリアムズ主演—をレビュー
メイジー・ウィリアムズ(キャロライン)とザック・ワイアット(アンソニー)出演、『I and You』ハムステッド・シアター公演。写真:マニュエル・ハーラン I and You
ハムステッド・シアター(ロンドン)
★★★★
今すぐ予約 シェイクスピアに次いで、ローレン・ガンダーソンは昨年アメリカで最も上演された劇作家となった。理由の一端は、緻密に書き込まれた戯曲『I and You』の存在にある。2014年に初演された本作が、このたびハムステッド・シアターで英国初演を迎えた。注目すべきは、『ゲーム・オブ・スローンズ』の若きスター、メイジー・ウィリアムズが舞台デビューを果たす点だ。
本作が中心に据えるのは、ウォルト・ホイットマンの詩の傑作『草の葉(Leaves of Grass)』。19世紀の古典がほとんどの学校で教えられているアメリカで、『I and You』が大ヒットしたのも頷ける。戯曲は、『草の葉』の核となる詩「わたし自身の歌(Song of Myself)」における代名詞の使い方をテーマにした学校課題に取り組む16歳の二人の友情の深まりを通して、ホイットマンの詩に流れる「宇宙的な一体感」という概念を描き出す。重い病を抱えるキャロラインは自宅に閉じこもり、外の世界との接点はSNSやメッセージだけ。しかし、課題を一緒にやると名乗り出たアンソニーが訪ねてきたことで、彼女は恐れと向き合わざるを得なくなる。
メイジー・ウィリアムズ(キャロライン)とザック・ワイアット(アンソニー)出演『I and You』。写真:マニュエル・ハーラン
ホイットマンの超越主義的な哲学に惹き込まれていくにつれ、二人は単なる「あなた」と「わたし」から、互いの人生や関心を理解することで「わたしたち」へと変わっていく。ドラマは胸に迫り、しばしば可笑しい。だが作品の強さは、予想外の感情の一撃を与える終盤のどんでん返しに支えられている。
とはいえ、この芝居は結末だけの作品ではない。とりわけ、キャロラインを演じるウィリアムズの見事な演技がそれを証明する。彼女は「小柄で、ダックスフントみたいに噛みつく」キャロラインを、確かな舞台デビューとは思えないほどの手腕で、強い集中力ときらめきをもって立ち上げる。猛々しい自立心と、感傷に流れない脆さが同居しているのがいい。共演のザック・ワイアットも、こちらもプロとしての舞台デビューながら印象的で、アンソニーに若々しい躍動感とチャーミングさを与えている。
演出はハムステッド・シアター芸術監督エドワード・ホール。『I and You』は、ティーンエイジャーであることの不確かさと、輝かしい「こだわりの偏り」を見事に捉えている。キャロラインの創造性と可能性は、マイケル・パヴェルカによる“発明的に散らかった”寝室の美術と、マット・ハスキンズの照明に映し出される。終盤のクー・ド・テアトル(舞台上の決定的な一撃)は、それまでの積み重ねをかすませる危険もあるが、この戯曲は、心身ともに閉ざされていたキャロラインが視野を広げ、ホイットマンの詩が語る生と死の圧倒的な大きさを受け入れていく道のりを描く。そして、7年間アリア・スタークを演じてきたウィリアムズが、カメラの前と同じくらい舞台上でも輝ける才能の持ち主であることを確かに示している。
2018年11月24日まで上演。
本プロダクションは、2020年3月23日〜29日の期間、ハムステッド・シアターのInstagramチャンネルで無料配信されます
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