演劇ニュース
近日公開: ヘンリー・カーペンターとトム・クロウリーがクエンティン・デンティンについて語る
掲載日
2017年5月15日
作成者
ジュリアン・イーブス
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トム・クロウリー&ヘンリー・カーペンター FIRST LOOK AT… QUENTIN DENTIN
ヘンリー・カーペンターとトム・クロウリーの対談
トリスタン・ベイツ・シアター(Tristan Bates Theatre)
6月20日(火)〜7月29日(土)
オリジナル・ミュージカルの開発に新たに力を入れる一環として、ロンドン・コヴェント・ガーデンのアクターズ・センターに併設されたこの小さな劇場が、今シーズン2本目となる“新作英国ミュージカル”の6週間公演をスタートさせます。ベイトマン&コンリーによる『The Sorrows of Satan』の熱気も冷めやらぬなか、数年前にラグ・ファクトリーで学生の余興としてごく短く上演されたに過ぎなかった作品が、その後も膨らみ続けてきた第6版(それとも第7版?)とも言うべき姿で、まもなく私たちの前に現れます。中心となっているのはほぼヘンリー・カーペンター(「Jimmy Getaway」、そして現在は「Jelly」など、複数のロック・バンドのフロントマンでもあります)。情熱と推進力、そして「自分には伝えたいことがある」という抑えきれない確信から生まれた作品です。
立ち上げ当初からずっと伴走してきた共同制作者は、キングス・カレッジ・ロンドン時代の友人でありプロデューサーのハンナ・エルシー。ふたりは『Quentin』を携えて、ナショナル・シアター・スタジオから始まり、IdeasTap経由のリッチ・ミックス、キングストン・アポン・テムズのインターナショナル・ユース・アーツ・フェスティバル、エディンバラ・フリンジ、そしてウエストエンドのAbove the Artsまで歩んできました。道のりの各段階で(私はそのうち半分ほど観ていますが)、作品はプロジェクトとして成長し、チームも経験と自信、そして手際の良さを身につけてきました。今回は新たに演出家アダム・レンソンが参加。『Sorrows』に続き、この場所へ早くも戻ってきます。そして重要なのが、新たな執筆パートナーとして“脚本(ブック)”共同作者にトム・クロウリーを迎えたこと。キャストやバンドの一部は過去バージョンから戻り、これまでの『Quentin』を再演します。この新バージョンが、それぞれのキャリアにとっても作品にとっても、どんな前進をもたらすのか——見る側として実に興味深いところです。
『The Quentin Dentin Show』(Above The Arts)より。写真:Mihaela Bodlovic。
こうした背景を探るべく、私は先日アクターズ・センターのカフェでヘンリーとトムに会い、新しい協働関係や作品の発展について話を聞きました。まずはハンナが立ち寄り、この記事に添える写真を撮影し、さらに最新の“作品イメージ”も持参。青空を背景に、鮮やかなネオン文字のアートワークが映えるクールなポスターです。その佇まいは、作品が纏いはじめた新たな洗練を感じさせ、エルシーが自宅のバスルーム壁に残した、キラキラと糊で作った落書き風の初期ビジュアルとはまるで別物。ポスターを渡すと、彼女はプロデューサー業へと急いで戻り、私たちは腰を落ち着けて話を続けます。
まず知りたいのは、トムがこの作品で果たしてきた役割。私は彼が「ドラマトゥルク」として参加すると聞いていて、その話題を切り出すつもりだったのですが、いきなり(ポスターの表記どおり)共同作者として認められていることが明確になります。彼が語る執筆プロセスは、ヘンリーとハンナにいくつかメモ(ノート)を渡すところから始まり、そこへのフィードバックを受け、さらにアイデアで返し……という往復が雪だるま式に膨らみ、最終的にはヘンリーの脚本作業と肩を並べるクレジットになっていった、というもの。これは嬉しいニュースです。彼のリチャード・オブライエン作『Shock Treatment』の巧みな舞台化は、明快さと簡潔さが見事で、いつかもっと再演の機会があってほしい(初演のキングズ・ヘッド・シアター公演を観られた人たちが羨ましい。もう2年以上前のことですが)。その才能が、QDの物語の成長と拡張に結びつくのは、それだけでワクワクします。相変わらず彼は温厚でリラックスしていて、肝心のディテールについては寡黙気味。とはいえ、この作品が自分たちの領分として掲げる“ポップ”な世界観を思えば、インタビューでのこの控えめさも、むしろしっくりきます。
そこで別の角度から。私はトムが運営する『The Night』について知っています。スタンドアップ、即興、歌が次々に入れ替わる“移動式の饗宴”のような企画で、いまはCafé Zedelという華やかな拠点に落ち着きました(ジェームズ・アルブレヒトに改めて感謝)。昨年のVaults Festivalでは、彼がひと部屋を丸ごと2週間キュレーションし、その期間に40本もの新作が出入りしたのも目撃しています。さらに、コーマンの『Bucket of Blood』をミュージカル化する初期シェア(『Shock Treatment』のMD、アレックス・ビーチェン作曲の楽曲つき)にも足を運びました。『Wooden Overcoats』(彼が関わる数多くの共同プロジェクトのひとつ)がどうなっているか、という話題にすら辿り着けないほど。彼がやってのける仕事量は、本当に圧倒的です。ヘンリーもまた他の案件や別のコラボ相手と動いていて、そのいくつかを教えてくれます。中には、元The Kooksのポール・ギャレッドとの長年の関係も。残念ながらその夜ブラックストック・ロードでの彼のバンド「Jelly」の出演には行けないのですが、私の気持ちが応援しているのは彼も承知の上です。そんな合間に、彼はこのショーのために新曲をさらに7曲書き上げました。それだけでも、楽しくて軽やかな夜を過ごしたい人にとって、十分すぎるほどの動機になるはずです。
私がこの“コンセプト”に付けた呼び名「The DJ Who Fell To Earth」(ヘンリーのボウイ崇拝は周知のとおり)に、ふたりが強くうなずいてくれたのは嬉しいところ。トムが持ち込んだ「問い」と、そこから導き出された答えのいくつかも聞かせてもらいましたが、その想像力と巧妙さたるや(とりわけ「DJはいったいどこから落ちてきたのか?」)。とはいえ、職業上の守秘義務もあり、これ以上は種明かしはできないそうです。もちろん私も、それについてはコメントできません。けれど信じてください。ふたりを信じてください。きっと楽しいものになります。
『The Quentin Dentin Show』は2017年6月29日〜7月29日、トリスタン・ベイツ・シアターにて上演。
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